はいどうも。2020年1月下旬に2回目のリライト(決定版!)
今回は、私がメインとしているアメリカン航空 のマイレージプログラムAAdvantageの特集記事です。
2019年7月からエティハドのソウル線がA380に機材変更となり、ファーストアパートメントを5万マイルで予約可能となった今注目のFFP*1です。
一方で、AAは「MPM25M*2」や「Published routing」など難解な規則が多いですが、過去に数十冊発券した経験を基に、分かり易く解説したいと思います。
バイマイルでAAマイルを入手
AAマイルの入手方法は、主に以下の五つだと思います。
フライト
AAマイルはフライトで貯めるのが一番。エグゼクティブプラチナは、120%ボーナスマイルを貰えます。
クレジットカード
AAりそなカードの100円1マイルの加算率は微妙ですが、時々ボーナスマイルや年会費割引のキャンペーンをやる。
バイマイル
AAのバイマイル のレートが急激に下がって来ており、現在1.78セントで購入可能です。
15万マイル以上で80%ボーナス、10万マイル以上で70%ボーナスなどまとめて買う方がお得。
Marriott Hotel + Air Packages
SPGとの統合後改悪されて、すっかりお得感がなくなってしまったトラベルパッケージ。
ロケットマイルズ
ロケットマイルズは、←から登録&予約すると、初回予約ボーナスAA1,000マイルのCPNをやっています。
アメリカン航空 AAdvantageの利点と欠点
●スイートスポットは、アジア1~中東のF50K/C40K。
●BAとIBを除き、燃油サーチャージは不要。
●エティハドとJALなど混合旅程の予約作成も可能。
●オンラインで殆どのキャリアの特典航空券を発券可能に。
●2020年1月に緊急変更手数料US75ドルも廃止済み。
現在の 特典チャートは、以下の通りです。
日本から中米/南米へ行く場合は、二冊発券する必要がある(南米直行便が待ち遠しい!)。
AAdvantageの東南アジアの必要マイル数(C/30K・F/40K)は、他社と比べてもそれ程悪くない。
AS*3 | AA | A3*4 | JL | BA | UA | DL | AV*5 | NH*6 | |
エコノミー | 15000 | 20000 | 12500 | 13500~17500*7 | 12500 | 20000 | 22500 | 20000 | N/A*8 |
ビジネス | 25000 | 30000 | 21000 | 40000 | 37500 | 45000 | 40000 | 36000 | N/A*9 |
ファースト | 30000 | 40000 | 40000 | 50,000 | 50000 | 65000 | N/A*10 | 50000 | N/A*11 |
3年前までスイートスポットが多数あったが、2016年3月の改悪で壊滅。
利点
●燃油サーチャージは、BAとIBを除き、不要です。
●予約を5日間HOLD可能(※直前になると更に短くなる)。
●提携会社の顔ぶれが多彩(エティハドやエアタヒチヌイなど)。
●AA日本語デスク(+1-800-237-0027)のエージェントは親切。
日本時間の午前10時~11時が繋がり易く、また日本人のエージェントが対応してくれる事が多い。
欠点
●ストップオーバーが出来ない。
●オンライン予約は、AA/BA/QFなど数社に限られ、JLやCXなどは電話予約のみ。
●現在は、AA/BA/QFに加えて、JL/CX/EY/KA*12などもオンライン発券出来るそうです(笑)。
但し、オンライン化が進むと、UAのようにWEB上に表示される旅程だけしか発券出来なくなる可能性が(苦笑)。
●コールセンターで発券した場合は、手数料がUS25ドルかかる。
AAのWEBサイトで発券出来ないキャリアの場合、一般の会員の方も発券手数料が免除されます。
●21日前を過ぎて変更すると、緊急発券(変更)手数料US75ドルかかる。
2020年1月15日に 緊急発券(変更)手数料も廃止されて、一般会員の方も直前に無料で発券出来るようになった(笑)。
●目的地変更や払い戻しする場合は、手数料150ドルかかる。
●日本支社だと、ルーティングの制限が厳しく、最短ルートでの発券を強要される事がある。
日本支社のエージェントは仕事が出来ない方が多いが、男性のY氏は優秀。日本語デスクに電話する方がマシ。
●エティハド航空の予約が入らない事が時々ある。
上記の場合、オーストラリアのCS(61-2-91011948)に要TEL。
難解なAAdvantageの特典航空券の規則
AAの特典規則は、米系三社の中で最も難解と言われていますが、具体例を挙げながら、丁寧に解説したいと思います。
片道発券可能
⇒往復だとオープンジョーも可能。
混合旅程可能
ワンワールドのJALと提携会社のエティハドの組合せも可能です。
(FFP)AA
(必要マイル数)50,000
(航空会社)EY/MH/JL
(クラス)C/F/C/F
(ルート)BEY/AUH/KUL/BKK/HND
(機材)A320/A330/737/77W
(諸費用)7,100円
最大区間数は4
⇒原則4区間までOK。但し、北米は3区間まで。
MPMは25Mまで
MPM(最大許容距離)は、+25%まで許容されています。
Maximum Permitted Mileage とは、2都市間運賃で適用される最大許容マイル(飛行距離)の事でして、+25%迄ならば遠回りしてOK。
まず、東京~カイロのMPM25Mを有料(US99.99ドル)の Expertflyerで調べると、8,992飛行マイルと出てきた。
そこで、NRT/KUL/AUH/CAIはTYO-CAIのMPM25M(8,992)より少ない8,310マイルですので、予約可能。
一方で、NRT/CGK/KUL/AUH/CAIはMPM25Mを超過している9,271マイルのため、エージェントの端末で弾かれます。
乗継地の制限規定
●アジア1*13からアジア2*14を経由可能なのは、欧州・アフリカ・南太平洋。
●カタール航空だけは、アジア1~欧州でも一冊(C75K/F90K)で発券可能。
●AAは、最短距離で目的地まで到達する事を求めており、ASやUAのような例外なし。
AAdvantageの場合は、乗継地の制限があり、経由して良い 「第三地域」が決まっています。
具体例:①香港~東京~ニューヨークは〇(※東京~香港~ニューヨークは×、二冊切る必要有)。
要約すると、アジア1~アジア2~米国本土は×。アジア2~アジア1~米国本土は〇。
②東京~ドーハ~ロンドンは〇(※東京~アブダビ~ロンドンは×、二冊切る必要有)。
カタール航空(×エティハド)のドーハ経由欧州行きは、直行便扱いで一冊(C75K・F90K)で切れる。<
③東京~ドーハ(香港)~ヨハネスブルクは〇(※東京~ロンドン~ヨハネスは×、二冊切る必要有)。
※下記チャート及び FlyerTalkはとても分かり易いので、熟読した上で、ご自身の希望の旅程と照合してください。
Published routing
「Published routing」とは、主たるキャリアに運賃設定が有るという意味です。
例えば、JLのHND-BKKとQRのBKK-HANの場合、主たるキャリアJLにBKK-HANに運賃設定がない。
よって、羽田~バンコク~ハノイは二冊に分けて発券する必要があり、通常Cクラス3万⇒二冊分計6万マイルとなります。
アメリカン航空 AAマイル スイートスポットベスト5
1,ソウル発 エティハド ファーストクラスで行くアブダビ 5万マイル
→TYO-(CX/F)-HKG-(CX/C)-ICN-(EY/F)-AUHで計50Kマイル(笑)。
ソウル線の機材がA380に変更されて、新スイートスポットの誕生。
2, エアタヒチヌイのCクラスで行く パペーテ 4万マイル
⇒TNのCクラスでタヒチまで4万マイルはお得!お酒や食事も美味しいとの評判。
3,広州発 カタール航空のファーストで行くドーハ 5万マイル
→TYO-(CX/F)-HKG-(KA/C)-CAN-(QR/F)-DOHで計50Kマイル(笑)。
間合い運用ではないでしょうが、何故かカタールが広州白雲空港へA380を飛ばしています。
4, カタールのQスイートで行くレバノン4万マイル
→TYO-(QR/C)-DOH-(QR/C)-BEYで計40Kマイル(笑)。
評判の良いQスイートで今話題のレバノンまで片道4万マイルは、かなりお得ですわね(笑)。
ちなみに、隣のキプロスはEU圏=欧州(C75K/F90Kマイル)です。
そこで、私はMEAでBEY-LCAを往復したんですが、結構面白いフライトでした(笑)。
MEAのセーフィティビデオは、可愛くて面白いので、一見の価値有。
5,フィジーエアウェイズのビジネスで行く ナンディ 4万マイル
⇒南太平洋はUAMPのスイートスポットですが、FJの直行便でナンディまで40Kで行けるならば、悪くありません。
編集後記
平易に理解出来るように丁寧に書いたつもりですが、今回の記事が皆様のご旅行の一助になれば幸いです。
4年前の改悪でAAのスイートスポットは激減したけど、他社も改悪したので、AAdvantageは相対的にマシになった(笑)。
更に、エティハドのソウル線へのA380の就航で、新スイートスポットが誕生し、俄然AAdvantageが面白くなって来ました。
なお、最近AAdvantageの記事を書く方が増えて来た事は喜ばしいですが、「MPM25M」を解説出来ないようではあかんと思います(苦笑)。