新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
今回は、セーシェル発のファーストクラスの世界一周航空券を約58万円で発券しましたので、そのご報告です。
旅程変更どころか日程変更すら不可という「ハイリスク・ハイリターン案件」でしたが、さる方のご協力で発券出来ました(※秘密厳守の条件付)。
また、世界一周航空券の魅力と危険性について読者の皆様方に知って頂きたく、一万字を超える長編記事を書いてみました。
世界一周航空券の概要と規則
世界一周航空券(RTW)とは、出発地となる空港から発って地球を一周し、再び出発地に戻るまでの複数枚の航空券をセットにして販売するものをいう。
⇒原則16区間、太平洋と大西洋を飛んで出発地点に戻れば、世界一周と見做します。
世界一周航空券は、ワンワールド・スターアライアンス・スカイチームなどの航空連合から発売されています。
私が利用しているのは大陸制のワンワールド・エクスプローラー(以下OWE)ですので、OWEに特化してお話ししていきます。
→OWEに関しては、 下記記事が分かり易いので、ご覧くださいませ。
●大陸制の世界一周航空券。
●航空券は、最大16区間まで利用可能。
●東回りor西回りのどちらかの一方向で回る必要があります。
●海外発だと日本国内で途中降機可能ですが、日本発だと不可能。
●各大陸ごとにフライト制限があります。
⇒北米大陸が6回、その他の大陸(アジア・欧州・アフリカ・南米・オセアニア)は各4回。
※北米の米大陸横断路線(JFK-LAX)や欧州/中東ゾーンのLHR-DXBなどは一往復の制限有。
●出発大陸では、途中降機(滞在)できる回数は2回まで。
●アフリカ大陸に限り、出発地と最終到着地が異なっても、料金に変化はない。
●一度出た大陸にもう一度入ることは出来ません。
※北米~南米~北米、アフリカ~欧州/中東~(他大陸)~欧州/中東~アフリカもどちらか一回が乗継ならば可能。
2016年に二回目の欧州入りの条件が緩和されて、アフリカ発のRTWも使い易くなりました。
●OWEの詳細な規則に関しては、 リンク先でご確認願います。
●なお、私自身は海外発のRTWを六冊発券済みでして、海外発券はお手の物です。
一応世界一周航空券ブログと銘打っていますから(笑)。
セーシェル発券のきっかけと発券過程
●AONE5*1(ファースト五大陸)でUS3,878ドルと激安。
●旅程変更も日程変更も、原則不可。
●旅行代理店での発券のため、手数料が割高。
●ULプレート*2は、JLやAAプレートよりも千ドル近く安い。
●LHR発の大陸間移動は、BA便のみという制約有。
さる方から極秘情報がもたらされたのは、昨年9月中旬の事でした。
→セーシェル発のファーストクラスの世界一周航空券を50万円台後半で発券済みとの衝撃的な内容でした!
そこで、私もご教示頂いた某旅行代理店に問い合わせた所、嘘みたいな価格は本当でした(笑)。
→AONE5(ファースト五大陸)でUS3,878ドルですから、運賃部分だけならばマプト発よりも安いかな?
しかし、セーシェル発のRTWの旅程を考えている時に、パスポートの残存期間が半年しかない事に気付いた。
→チリなどいくつかの国は、半年以上ないと入国許可を出さないようなので、パスポートの更新へ。
案の定、パスポート更新途中に旅行代理店からセーシェル発のRTWの受付を終了したとの報告が(涙)。
ULプレートで激安に出来た事及び諦めずに粘った事が勝因。
しかし、別の旅行代理店がまだ発券を受付しているとの情報*3をGETし、ほぼ毎日メールを送って、ようやく発券までこぎつけました(笑)。
→総額4,053€(運賃3,362€)+代理店の発券手数料で約58万円で発券完了!
先方の予約システムが Sabreのため、LHR発の大陸間移動フライトは、BA便しか予約入らない謎のエラーもありました。
⇒さる方からBA便名のJAL運航便(BA4600便/JAL44便)で予約する方法をご教示頂き、無事予約完了。
BAのFとJLのFでは、雲泥の差がありますからね。
なお、クレジットカードやパスポートの情報は、いつも使っている PrimoPDFにパスワードを掛けて送りましたので、安心です(笑)。
セーシェル発券の利点と欠点
いつもの費用対効果の検証は面倒なので、箇条書きしてまとめてみました。
利点
●マプト発券やスーダン発券時並みに料金が安い事。
●ファーストクラスの世界一周航空券を日本発の半額以下の価格で買える事(※日本発は五大陸は137万円)。
●諦めかけていたAAのEXP(ワンエメ)を維持出来る事。
●マイレージがたくさん貯まる事。
●大好きな南米を旅行を出来る事。
●ホテルのポイントがたくさん貯まった事(笑)。
●日本国内で3回ストップオーバー出来たため、旅行を数回に分ける事が可能だった事。
スタアラだと、同一都市のストップオーバーは一回だけですからねえ。
欠点
●旅程変更どころか、日程変更すら原則不可。
大人の事情があり、詳しい理由は申し上げられませんが、日程変更出来なかったのはきつかった。
●ポジショニングフライト*4の確保が面倒臭い。
●旅行代理店での発券となるため、発券手数料などが余分にかかるのがネック。
→カイロ発券時より手数料は割高でした。
●一時的とはいえ、50数万円の出費は痛い(ボンビーさんなので)。
結論
ハイリスクハイリターン案件でしたが、「人生とは、一か八かのギャンブルである」との信念に基づき、購入しました。
ファーストで世界一周出来るし、マイルもガッポリ入る上に、更にワンエメも維持出来るので、損はないと考えたから(笑)。
しかし、一般の方はこんなリスキーな航空券を購入しないでしょうが、こういった案件もあったよということで。
セーシェル発のRTWの具体的な旅程
セーシェル発の世界一周航空券の計16区間(67,719マイル)の旅程は、以下の通りです。
※内訳は、F10/C6。BA3/QR4/JL4/UL2/LA2/AA1。大陸間移動6/欧州4/アジア4/南米2。
⇒セーシェル-×ロンドン×ドーハ-○パリ-×ドーハ-×ロンドン-○羽田-○バンコク-○成田-○コロンボ-○成田-×ニューヨーク-×サンパウロ-○ボゴタ-×サンティアゴ-×ロンドン-○ヨハネスブルク(※×は乗継○は途中降機)。
大陸間移動フライト(1)~(6)
私のファーストクラスの優先順位はJL>QR>BA>AAなので、キャリアに拘りました。
→また、BAのFは機材によって座席も配列も大きく異なるので、一番良い789を飛ばしている路線に拘りました。
BAの機材を良い順に並べると、789>A380>744ですかねえ?
(1)BA(789) セーシェル~ロンドン
→第一区間=選択の余地はなく、週2便なので、予約を入れるのが大変でした。
(2)JL(77W) ロンドン~羽田
→前述の通り、BA便名で予約入れましたが、2Dという事もあり、ド満席でつまらなかった。
(3)JL*5(77W) 成田~ニューヨーク
→JALの看板路線であるニューヨーク線は、比較的安定感があるフライトが多いので、安心です。
(4)AA*6(77W) ニューヨーク~サンパウロ
→ニューヨーク~南米間のFは、AAのJFK-GRUだけしかないため、ダイニングは良くなったのでそこに期待。
(5)BA(789) サンティアゴ~ロンドン
→南米~ロンドン間で機材が良くかつ最長距離でしたので、SCL発の789にしました。
(6)BA*7(744) ロンドン~ヨハネスブルク
→当初は私の好きなケープタウンに行く予定でしたが、空席がなく、ヨハネスに変更。
AA便名にすると燃油代が2万円近く安くなるのですが、予約を入れ難い人気路線なので、苦労しました。
欧州内フライト(7)~(10)
欧州内は、ロンドン~中東間のフライトは1往復という制限がありますが、QRに拘ればノープロブレム(笑)
→旅程は、LHR-(QR/F)-DOH-(QR/F)-CDG-(QR/F)-DOH-(QR/F)-LHR。
※4区間全てカタール航空のA380のファーストクラスです。
QRのFの朝食は手抜きですが、アラカルトメニューを頼める便だと楽しいと思います(笑)。
アジア内フライト (11)~(14)
最安値のULプレートでの発券のため、UL便名でのコロンボ往復は絶対条件です(汗)。
AAやJLプレートよりも、千ドル近く安くてびっくりしました(笑)。
また、羽田&成田のサーフェスセクター*8との絡みで、バンコク往復になりました。
→旅程は、HND-(JL/C)-BKK(JL/C)-NRT-(UL/C)-CMB-(UL/C)-NRT。
※機材は、羽田~バンコクは772、バンコク~成田は787(SS8)。ULは、往復共にA333でした。
南米内フライト(15)~(16)
サンパウロ(In)~サンチャゴ(Out)は決定済み、マイルを増やすため、ボゴタへ行く事にした。
コロンビア5泊は退屈しそうですが、カルタヘナでゆっくりします。
→旅程は、GRU-(LA/C)-BOG-(LA/C)-SCL。
※機材は、サンパウロ~ボゴタは旧型の763、ボゴタ~サンチャゴは788です。
編集後記
自分は、ブロガーは記事の内容と構成で勝負すべきと考えており、今回の記事は読者様やそれ以外の方からも評価頂けるかなと。
また、何事も日常活動が大切というのが私の持論ですが、取って置きの情報は信頼関係を築いている方とのみ情報を共有するのが一般的ですので、皆さんも地道にコツコツと人脈を広げていってください。
一方で、先方との信頼関係や機密保持の必要性もあり、親しい友人にも今日に至るまで詳細を明かさなかった事をお詫び申し上げます。
というのは、MPM発のRTWは情報が拡散し過ぎた反省があり、同じ過ちを繰り返したくなかったので、ご理解頂けると幸いです。